人気ブログランキング | 話題のタグを見る


持ち前の運の良さと要領のよさで数々の困難をヌメリヌメリとかいくぐる社会人。このブログを見てくれたすべての人にありがとう☆★コメントを残していただければ幸いです!(パスワードは適当な半角数字でOKです)


by mitsuhi-low

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

メモ帳

09.08.08
カメラ・写真のHP作りました。見てね♪

grafico


☆★link☆★
今日のひとこと
by クライ

SHAKE SHAKE MONKEY BEACH
by ライ麦畑

ばばせばまっちゃわん?
by しのむ

ゆうじんのひとりごと
by ゆうじん

Life is interesting
by まちゃこ

お気に入りブログ

逃避街3丁目
Let’s go pic...
マッキーの写真と言葉たち
たなかの Photo ブ...
husky voice
grafico column
MOROCCO LIFE...
Time's Arrow

カテゴリ

全体
☆★海外旅行☆★
☆★国内旅行☆★
超偉人伝説
Diary
Happening!
My Favorite
Bowling
Photograph
Baton
Movie
未分類

以前の記事

2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
more...

ライフログ


Buena Vista Social Club [PR]


Vapen & Ammunition [PR]


サマータイムマシン・ブルース スタンダード・エディション (初回生産限定価格) [PR]


モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [PR]


重力ピエロ [PR]


太陽の塔 [PR]

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

日々の出来事
旅行・お出かけ

画像一覧

"国を旅する"ということ~フィリピン7日目~


9月9日

いよいよ帰国。

早起きして、LRTとジプニー乗り継いで空港へ。

短い間ながらもすっかり慣れたフィリピンの交通機関のおかげで、別段問題もなく空港に到着。

うーん、このままでは日記が終了してしまう。

うーん。





そうだ!

フィリピンに来て、1つお気に入りの乗り物が出来たので、ここで紹介しよう。

今回、移動の生命線となった乗り物である。





\"国を旅する\"ということ~フィリピン7日目~_f0065556_22565166.jpg『ジプニー』

道路を見れば、最も多く走っているこの車。

言わば市内循環バスの代わりのようなもの。

値段も安く、意外と便利なジプニーは、

子供から老人にまで愛用されていて、

この国で最もポピュラーな乗り物と言っても過言ではない。





\"国を旅する\"ということ~フィリピン7日目~_f0065556_233949.jpgもともとは米軍の払い下げのジープで、荷台を改造して客を乗せるようにした代物。

ごらんのように、進行方向に対して横乗り。

各サイドに10人、計20人ほど乗客が乗れる。

そして、運転手はいかに客の目を惹き付けるかが集客率を上げる最大の要因とでも思っているのであろうか、

みなが競って車体を派手にコーディネイトしているのである。





ここまでの情報だけでは、特筆すべき点など全くないのだが、

自分がこの乗り物を気に入ったのは、乗って初めてわかるのである。

その魅力を伝えるため、乗ってから降りるまでの経緯を詳細に説明してみたいと思う。





①第一段階 "街角でジプニーを止める"

と言っても、日本でタクシーを止めるように、手を上げるなどという行為はしない。

間違って手なんて上げようものなら、生粋のフィリピーナによる侮蔑の視線がもれなくついてきてしまうのだ。

それじゃあどうやってジプニーを止めるんだよ!

そう思った読者も少なくないであろう。


答えは、"目"である。

行きたい行き先を掲げているジプニーを見つけ、運転手にアイコンタクトを送るのだ。

ジプニーの運転手は常にぎらぎら目を光らせて、客と言う獲物を狙っている。

目が合えば、いとも簡単に捕獲されるのである。





②第二段階 "行き先を告げ、料金を先払いする"

ジプニーの運賃は、よほど遠くに行かない限り、一律7.5ペソ(≒18円)と決まっている。

乗ってすぐに行き先を運転手に大声で告げ、7.5ペソを支払うのである。

しかしここで問題点が出てくる。

一番後ろ、つまりは運転手から最も遠い席に腰をかけた乗客はどうすればいいのであろうか?

お金を渡そうにも渡せないではないか?

そう思った読者も少なくないであろう。

ここで1つ注意しておくが、暴れ馬のごとく揺れるこの乗り物で、走行中に車内を歩いて移動など、ご法度。

だったらなおさら、どうすれば・・・?


答えは、"運賃のバケツリレー"である。

お金隣の人から隣の人へ、そして運転手まで渡す。

お釣りがあれば、運転手から乗客まで、先ほどの過程が逆行する。

みんなが無言で手を差し伸ばす。

これが暗黙の了解で成り立っているのである。



始めのうちは隣の人からお金を渡されて、ただうろたえることしか出来なかった自分であるが、

車内の様子を鋭く観察することによって、次第にこの慣習を自分のものにしていったのである。

旅も終着に近づいてきた頃には、

自分が乗客と運転手をつなぐ最後の門番であるとばかりに、勇み足で運転手から最も近い席を選んだものである。

なお、この現地のしきたりのようなものに参加することで、

ジプニーを乗りこなしているという自己満足と、現地の人の一部になっているという自己満足を同時に得て、

一種の自己陶酔のような感覚に陥っていたことは、言うまでもない。





③第三段階 "目的地で降りる"

ジプニーは市内循環バスのようなものと前述したが、もちろん停留所なんてものは存在しない。

ではどうやって降りるのか?

そう思った読者も少なくないであろう。


答えは"パーラ!"である。

パーラ!=停めて!。

自分が降りたいところに来たら、みな惜しげもなく声を上げて"パーラ!"と叫ぶのである。

無口そうな男も、少しすました貴婦人も、今にも息絶えそうな老人も。

みんながみんな、運転手に聞こえるように"パーラ!"と。

後方の乗客などジプニーのボディを叩きながら叫ぶ始末。

これには運転手も停めざるを得ないのである。


自分もジプニー3度目にしてようやくパーラデビューを飾った。 

発音の自身のなさと、言っても自分の降りるべき場所が正しいのか確信が持てない不安から、

少し声がうわずったのは否めない感があるが、

その結果は、見事成功。

ここでも自己陶酔に陥ったことは言うまでもない。





④番外編(上級者限定) "運転手の腕前を見極めろ!"

運転が荒いと言う点は、このジプニーも例外ではない。

さらにこの特異な運賃支払いシステムが故に、運転手にとって運転は2の次。

彼らの中で堂々たる1位の座に輝いているのは、言うまでもなく、お金である。

最も危険度が増すのは、乗客が乗った時。

つり銭がでるような大金が支払われれば、運転手は前方など全く見ない。

その時運転手の目は、漫画でよく見る"$"マークにでもなっているのであろう。


このような運転手が大半を占める・・・いや、全員がこのような運転手である。

動き出しにノロノロと右往左往して、こっちが冷や冷やもの。

さらに会計を済ませた運転手は、水を得た魚の如く、暴走を始める。

動き出しのノロノロジプニーを、片側一車線の道路でも当たり前のように追い越す。

危険極まりない。

さらには、釣銭用に左手の指の間に札束を挟んでいるのだが、

ハンドルを持つその手よりも魂がこもっているのは、言うまでもない。


そんなふうに目をギラギラさせて乗客を探し、暴れ馬の如くジプニーを走らせる運転手も、

話してみると気さくで、悪い人などいない。

結局は、運転手を腕前で選ぶなど、ナンセンスなことなのであろう。






どうでしたか?

ジプニーは?

みなさんも乗りたくなったでしょ?





いつも海外に来て思うことなんだけれど、その国その国で様々な交通機関が存在していて、

みんなそれぞれに個性があって、お国柄が出ていて、とても面白い。

どうやって乗ったらいいんだろう?

どうやってお金を払えばいいんだろう?

それ以前に、どこに向かって走っていくのだろう?

着いた時には、おっかなびっくりで恐る恐る乗ると言った感じが、数日経って、失敗を乗り越え、帰国の頃にはもうすっかり乗りこなしている。





交通機関を自由に乗りこなせるようになって初めて、

"この国を旅しているんだ!"

という実感、満足感が得られる。

自分が航空券だけを購入して海外に飛び出すのも、

交通機関を自分で学びながら乗りこなしていくことにある種の快感を覚えているのも1要因であるのかもしれない。





またいつかどこかの国で、新たな交通機関をマスターすることを楽しみに、

今回のフィリピン旅blogを終結したいと思う。

ご愛読してくださったみなさん、本当にありがとう☆★

次回の旅blogまで、see you!
by mitsuhi-low | 2006-09-24 00:32 | ☆★海外旅行☆★